本文へ移動

水稲積算温度調査

 水稲の収穫時期の管理は、早期収穫による青未熟粒の過多、収穫遅延による登熟過多を防ぎ、良質米生産を目指す上で極めて重要です。
 

 このことから、刈り取り時期の目安とするため、各組合で平成18年度に積算温度計を導入し、農家の皆さんの協力のもと各地に設置し、水稲の出穂期以降の1日の平均温度を累積し、600℃・800℃・900℃・1000℃の到達日を調査しています。

 

水稲高温障害対策会議の開催

 近年の異常高温による水稲品質低下被害に対する損害評価の特例措置に対応するため、県農林振興センター・市町村行政・JA等と連携したNOSAI主催の対策会議を開催しています。積算温度調査データを参考とし、検討資料として提示しています。

調査の方法

 水稲の品種及び栽培形態別に選定した管内の組合員さんにご協力を依頼します。

 

 ご協力いただける圃場には農業共済組合が地上1.2メートルの高さで北に向けて積算温度計を設置します。これが1時間ごとの気温を計測し、その日の平均気温が累積されていきます。

 

 圃場において全茎数の40~50%が出穂した日を出穂日とし、計測を開始します。以後、600℃、800℃、900℃、1000℃に到達した日及び収穫した日の計5回、積算温度を組合員さんからご報告いただきます。

 

 NOSAI組合はご報告いただいたデータをとりまとめ、随時公開します。

品種別収穫適期のめやす

品種名作期出穂後日数(日)滞緑籾歩合(%)登熟積算気温(℃)
コシヒカリ早期34~4215~10950~1,150
キヌヒカリ早植36~4435~15980~1,180
普通38~4935~15950~1,200
彩のきずな早植32~4450~10900~1,200
普通35~4440~15900~1,100
彩のかがやき早植34~4390~45910~1,110
普通42~5555~251,010~1,250
さけ武蔵普通(大麦あと)34~4165~35840~980
普通(小麦あと)37~4560~25880~1,030
峰の雪もち早植34~4235~10900~1,120
へいせいもち早植40~5015~31,000~1,200
普通46~5915~31,000~1,200
注:
  1. 概ね早期5月1日、早植5月20日、普通6月25日の移植データにより作成。
  2. 「さけ武蔵」は普通栽培のみのデータである。
  3. 登熟積算気温は出穂期から収穫適期間における日平均気温の積算値。
 
出典:埼玉県『主要農作物奨励品種特性表』
   令和  7年発行(コシヒカリ,キヌヒカリ,彩のきずな,彩のかがやき,さけ武蔵)
   平成29年発行(峰の雪もち,へいせいもち)

調査の経過及び結果


            令和7年度の調査は、全圃場終了しました。
              水稲積算温度調査に、ご協力ありがとうございました
TOPへ戻る